丸善とハヤシライス:早矢仕有的の説と、「諸説あります」という公式の言葉

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ハヤシライスの名前の由来として、よく語られるのが丸善の創業者・早矢仕有的の名にちなむという話です。ここでは丸善ジュンク堂書店の公式ページの記述をもとに紹介します。大切なのは、公式ページ自身が「ハヤシライスの命名には諸説あります」と明記していることです。

ほっとするカレーライス

『丸善百年史』が伝える話

公式ページは『丸善百年史』からの抜粋として、ハヤシライスは早矢仕有的が考案し、そこから名付けられたとされる、と紹介しています。友人が訪ねてくると、あり合わせの肉や野菜をゴッタ煮にして、ご飯を添えて振る舞っていたのだそうです。その料理が「早矢仕さんのライス」と呼ばれ、やがて街のレストランのメニューに「ハヤシライス」の名で載るようになったとされます。あくまで「とされる」話であり、有的が発明したと確定したわけではありません。

街の洋食屋さん

早矢仕有的の年表

同じ公式ページには、有的にまつわる年表も載っています。

  • 1837年(天保8年):美濃国に生まれる
  • 1867年(慶応3年):福沢諭吉の私塾に入る
  • 1869年(明治2年):横浜に「丸屋商社」を創業
  • 1901年(明治34年):64歳で死去
洋食のはじまり

丸善とハヤシライスのその後

公式の年表によると、1954年(昭和29年)に丸善日本橋店の屋上レストランでハヤシライスの提供が始まりました。1989年(平成元年)には創業120周年を記念した洋食缶詰のシリーズ「新厨房楽」が生まれ、2016年9月にはレトルトパックのシリーズも発売されています。また、9月8日は有的の誕生日にちなんで「ハヤシの日」とされています。

名前の由来がひとつに決まらなくても、家庭でも店でも親しまれてきた一皿であることに変わりはありません。由来を語るときは「こう伝わる」という距離感を保つのが、いちばん誠実なのかもしれません。

「諸説あります」と公式が自ら書いていることは、この話を読むうえで大きな手がかりです。ひとつの説を大切に伝えながら、ほかの見方があることも否定しない。そうした姿勢は、料理の由来を語るときの手本にもなりそうです。読む側も、どこまでが公式の説明で、どこからが推測なのかを意識しながら楽しみたいところです。

お出かけ前には、公式の案内で営業日や時間を確認してください。わが家のハヤシライスの味や、聞いたことのある由来の話があれば、投稿で聞かせてください。

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