洋食は、焼く、煮る、揚げる、ソースを作るなど、複数の工程が重なります。段取りが悪いと、肉が焼けたのにソースができていない、といった状況になりがちです。作り始める前の準備で、台所の慌ただしさはかなり減らせます。
洋食は、一品ごとの手間は小さくても、並べて作るとやることが一気に増えます。だからこそ、作り始める前の数分が大切です。コンロの口数やオーブンの空き具合も、段取りを決める大事な材料になります。使える火が二口なら、同時に進められる料理は二つまでです。この制約を最初に意識しておくと、無理のない順番が決まります。
まず献立全体を見渡す
主菜だけでなく、付け合わせ、スープ、サラダまでを含めて、何をいつ作るかを頭の中で並べておきます。時間のかかるもの、冷ましておけるもの、出来たてを出したいものに分けると、順番が見えてきます。
手順を組むときは、「待ち時間」を見つけるのがポイントです。煮込み中や、衣をなじませている間は、手が空きます。その時間にほかの作業を入れることで、全体の所要時間は短くなります。
段取りの基本の流れ
- 時間のかかる煮込みやソースを先に始めます。
- 煮込んでいる間に、野菜を切り、肉に下味をつけるなどの準備を進めます。
- サラダやマリネなど、冷やしておけるものを仕上げます。
- 揚げ物や焼き物は、食べる直前に調理します。
- 盛りつけと温め直しをして、食卓に出します。
段取りの上手な人は、調理の前に冷蔵庫の中身を確認しています。足りない材料が途中で分かると、作業が止まってしまうからです。買い物の段階から献立を考え、必要な量を把握しておくと、無駄な買い足しも減らせます。調理の前に、手を洗い、エプロンをつけ、作業台をふいておくと、気持ちも整います。
下ごしらえで差がつく準備
- 材料を切って、種類ごとに皿にまとめておきます。炒め始めてから慌てずに済みます。
- 調味料は、使う順番に近くへ並べ、計量しておきます。
- 肉は、調理の少し前に冷蔵庫から出すと、火が通りやすくなります。
- 洗い物用のスペースを空け、使い終えた道具はこまめに片づけます。
段取りの組み立ては、慣れるまでは紙に書き出すと整理できます。最初から完璧を目指さず、一度作ったあとに、どこで慌てたかを振り返って、次回の流れを少しずつ直していきましょう。余裕があると、味見や盛りつけにも気を配れます。