洋食のソースや煮込みに欠かせないトマト缶。売り場にはホール、カット、ペーストといった種類が並んでいますが、違いを知らないまま選んでいる人も多いようです。それぞれの特徴を知ると、料理の仕上がりが安定します。
三種類の特徴
- ホール:形を残したトマトが入っています。煮込むとほぐれ、ソースに自然なとろみとコクが出ます。
- カット:あらかじめ刻まれているので、手間なくそのまま使えます。煮込み時間が短い料理に向きます。
- ペースト:水分を煮詰めて濃縮したものです。少量で味に深みを加えられます。
メーカーによって、水分量や酸味、塩分の有無に違いがあります。初めて使う商品は、味見をしながら調味料の量を調整してください。
料理ごとの選び方
ミートソースやハヤシライス、ロールキャベツの煮込みなど、時間をかける料理には、ホールが向いています。木べらでつぶしながら煮ると、舌ざわりのよいソースになります。短時間で仕上げるチキンのトマト煮や、パスタソースには、カットが便利です。
ペーストは、単体で使うより、ほかのトマト缶に足して使う場面が多いです。大さじ1杯ほど加えるだけで、色と風味が濃くなります。
上手に使うコツ
- 酸味が気になるときは、玉ねぎをしっかり炒めて甘みを加える。
- 煮詰める時間を少し長くして、水分を飛ばす。
- 砂糖をひとつまみ加えて、角を取る。
使いかけの缶は、金属の缶のまま冷蔵庫に入れず、清潔な容器に移し替えて保存し、早めに使い切りましょう。小分けにして冷凍しておくと、必要な量だけ取り出せます。ペーストは、製氷皿で冷凍する方法も便利です。
買うときに見ておきたい表示
原材料の欄を見ると、トマトだけのものと、食塩やバジル、調味料が加えられたものがあります。味つけ済みの缶は手軽ですが、料理の塩分に影響するため、調味の前に一口味見しておくと安心です。
缶の内側が劣化していたり、大きくへこんでいたり、ふくらんでいたりするものは、使わないでください。まとめ買いするときは、賞味期限の近いものから順に使い、台所の涼しい場所に置いておきます。ホールを一缶と、ペーストを小さめのもの一つ常備しておくと、多くの洋食に対応できます。開封した缶は、においや色に違和感がないかも確かめてください。