食卓に並ぶウスターソース、中濃ソース、とんかつソース。違いは何か、日本のソースはどう育ったのか。ここでは、ブルドックソースの公式な説明と、農畜産業振興機構の資料をもとに整理します。
ソースの分類
農畜産業振興機構の資料によると、ウスターソースの起源は19世紀初めの英国です。日本のJAS規格は、ソースを濃度で3種に分けています。
- ウスターソース:さらっとした低濃度のもの
- 中濃ソース:その中間のもの
- 濃厚ソース:とろみが強く、「とんかつソース」とも呼ばれるもの
商品名としての「とんかつソース」と、規格上の「濃厚ソース」は、同じ意味で使われることもありますが、別の言葉です。
日本人の食べ方に合わせて
ブルドックソースの公式な説明では、明治30年代、家庭の食卓に洋食が並ぶようになったころ、前身の「三澤屋商店」の創業者・小島仲三郎が家庭用ソースの開発を志しました。英国発祥のウスターソースは、日本人の味覚に合わないと感じたそうです。ウスターソースは料理に数滴加える風味付けでしたが、日本人は醤油のように直接かけたりつけたりするため、酸味や香辛料が強すぎたとされます。素材と製法を見直して完成したソースが、料理に「かけて味わう」現在の日本のソースの原型になったとされています。
会社の歩みと、ソースの日
ブルドックの沿革によると、1902年に食料品卸商の三澤屋商店として開業し、1905年にソースの製造販売を開始、1926年9月にブルドックソース食品株式会社を設立しました。カゴメの公式な沿革では、1908年にトマトケチャップとウスターソースの製造を開始し、1954年にとんかつソースを発売しています。
一般社団法人日本ソース工業会は、1947年11月7日に任意団体として設立されました。この日にちなみ、11月7日は「ソースの日」とされています。
日本のソースは、洋食を日本の食卓に合わせていく中で育った調味料だといえます。どの会社が最初かという話は、ここでは扱いません。
同じ「ソース」という言葉でも、規格の呼び名と商品名には違いがあります。ラベルを見比べて、どの種類に当たるのかを確かめてみるのも面白いでしょう。ここでは粘度の細かな数値には触れていませんので、くわしく知りたい方は、日本ソース工業会などの最新の資料を確認してください。
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