さくさくの衣に、ご飯とキャベツ。とんかつは、洋食から生まれた日本の定番料理です。ただし、「いつ、どこで、誰が」という発祥には、いくつかの説があります。
カツレツが洋食屋にやってきた
もとの西洋料理のカツレツは、肉を少ない油で焼く(ソテーする)料理でした。銀座の煉瓦亭は、これを多めの油で揚げる形にしたとされます。1899年には、牛肉ではなく豚肉を使った「ポークカツレツ」をメニューに載せたとされ、付け合わせの生キャベツの千切りは1904年ごろと考えられています。
「とんかつ」と名乗ったのは?
1929年に御徒町の「ぽんち軒」が「とんかつ」を売り出したとされます。厚みのある豚肉にしっかり火を通すやり方を考えたコックの島田信二郎さんが、考案者として語られることが多いようです。一方で、1921年に新宿の「王ろじ」が厚切りのロースを揚げて売り出したという説もあります。
- 煉瓦亭:1899年、ポークカツレツをメニューに載せたとされる
- ぽんち軒:1929年、「とんかつ」を売り出したとされる
- 王ろじ:1921年に厚切りロースを売り出したという説
結局、元祖はどこ?
研究者の間でも、発祥の店を一つに決めるのは難しいとされています。どれか一つを「元祖」と断定するより、洋食屋のカツレツが、時間をかけて今のとんかつになった、と考えるのが無理のない見方です。
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