洋食は、焼く、炒める、煮込む、揚げるといった工程が一つの献立の中に並ぶことが多い料理です。道具が合っていないと、火の通りや仕上がりに差が出ます。高価なものを何種類もそろえる必要はありません。使い道に合わせて、少数を選ぶ考え方を紹介します。
洋食店のような焼き上がりを家庭で目指すとき、道具に頼りすぎる必要はありません。ただ、素材ごとの得意不得意を知っておくと、思い通りに仕上げやすくなります。購入前に、使うコンロの種類もあわせて確認しておくと安心です。ガスだけでなくIHにも対応しているかどうかは、底の素材で決まります。
フライパンの素材と使い分け
- フッ素樹脂加工:焦げつきにくく、オムレツや魚のソテーに向いています。高温の空焼きは避けましょう。
- 鉄:高温に強く、ステーキやハンバーグの焼き目がつきやすい素材です。使ったあとの手入れが必要です。
- ステンレス多層構造:熱が均一に伝わり、肉の焼き色をつけたあと、そのままソースづくりに続けられます。
フライパンは、料理の頻度が高いものから選ぶのがおすすめです。毎日使うなら軽くて扱いやすいもの、肉料理が多いなら熱をためやすいものというように、使う場面を思い浮かべて決めると失敗しにくくなります。持ち手がしっかりしていて、手になじむかどうかも、実際に握って確かめたいところです。
大きさは、直径24〜26センチが2〜3人分の料理に使いやすい目安です。ハンバーグを3個並べたいときや、ソテーの肉を重ならないように焼きたいときは、やや大きめが便利です。
鍋は厚みとふたが大切
シチューやデミグラスソース煮込みには、厚手で深さのある鍋が向いています。熱がゆっくり均一に回り、焦げつきにくくなります。直径20センチ前後の鍋があれば、家族向けの煮込みに十分対応できることが多いです。
ふたは、蒸し焼きや煮込みで水分を逃がさないために役立ちます。フライパン用のふたが1枚あると、ハンバーグの中まで火を通すときも安心です。
揚げ物には深さと安定感
揚げ物用の鍋は、深さがあり、底が平らで安定するものを選びます。油の量が少なくてすむ小さめの鍋なら、コロッケや海老フライを数個ずつ揚げるのに扱いやすいです。まずは手持ちの道具で何を作りたいかを考え、足りないところを一つずつ補っていくと、無駄なくそろえられます。